2015年01月08日
どれだけ高精度なMIM部品であっても、 測定できなければ意味がありません
微細形状MIM(金属射出成形)部品の評価用 ドイツの高精度非接触測定器(ATOSシステム)の仕組み
接触式の三次元測定器は微細形状部品の測定時に、ワークの固定やプローブサイズ、測定点の決定、測定時間等において課題が多く、太盛工業ではドイツ・GOM社の非接触式三次元測定器を用いて測定を行っていることを、ニュースで以前にお伝えしました。
お客様の中から、この3次元測定器の測定原理等について知りたいという声を多く頂いたため、今回はこの測定器についてご紹介します。
非接触式の測定法には、画像測定、レーザー測定、X線測定、赤外線、超音波など各種測定方法が存在しますが、このGOM社の測定器は画像測定を採用しています。
画像測定のメリットは、「面」での計測が可能なことで、複雑な三次元形状であっても短時間での計測が可能です。
この測定器原理は、ピンホールカメラと三角測量に基づいており、中央のプロジェクターからの出た光の反射光を、2つのカメラで捉えることで正確な形状を測定を可能としています。
三角測量で言うと、アクティブ法とパッシブ法を組み合わせた測定方法になります。
この測定法の特徴として、2つのカメラの測定結果の重ね合わせ検証を行えるため、光が反射や散乱しやすい光沢面や自由曲面形状といった通常の画像測定器で測定しにくい形状であっても問題なく測定が可能です。
測定・品質保証についての詳しいご質問は太盛工業までお願いします!