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金属射出成形.COM 最新情報

2014年04月24日

MIM技術ニュース:MIMによる複雑形状の成形

自社開発技術によるコストダウン提案

太盛工業では自社開発した技術を元に、難形状加工のコストダウンを実現します。今回ご紹介する技術は、樹脂成形におけるインサート成形技術を元に、太盛工業が研究開発した技術です。具体的にはアクリル樹脂の抜き子(犠牲型)を作製し、まずインサート成形を行います。このままでは犠牲型が成形物中に残ったままですが、その後のMIMの製作工程である脱脂工程の際にこの犠牲型は気化し、求める金属の焼結体だけが残ります。

MIM成形

この技術を利用すれば、ネットシェイプでの製作による工数削減、型の利用による大ロット対応といったMIMの利点を生かしつつ、中空のR形状や、ねじ形状といった形状加工を容易に、かつ安価に行うことができます。特に機械加工等を行って加工しているような、自由曲面や微細形状を持つ部品や、そもそも既存の製法では加工することが困難な複雑・微細形状の加工コストダウンが可能です。

MIM成形

下記のワーク写真は犠牲樹脂型を用いたMIM成形の手法(太盛工業が特許を取得)により製作されています。内部にR形状のパイプを持つこのような部品は通常、機械加工で加工することが極めて困難であり、犠牲樹脂型を利用した特殊なMIMでなければ加工できない形状と言えます。複雑形状部品のコストダウンは太盛工業までご相談ください!