およそ何個位の生産計画であれば、他の加工法に比べて金属射出成形(MIM)で生産するコストメリットが出るのでしょうか? |
金属射出成形(MIM)による製作を検討されている微細・精密部品等について、想定される製作数が少ない場合の例を挙げさせていただくと、年間数100個程度から生産でも、金属射出成形(MIM)による製作でコストメリットが出ている場合もあります。
原則、大きさ・形状・現在どれくらいコストが掛かっているかなどによって異なりますが、金属射出成形(MIM)の工程では射出成型後に炉に入れて脱脂・焼結を行うため、この炉に入るMaxの数が経済ロットとなります。
金属射出成形(MIM)部品を10個入れても、あるいは10,000個入れて焼結を行っても、1回の炉チャージは同じですので、経済ロットに近い数字の方が単価は原理的に低く抑えることが可能となります。
また、小さい部品の方が金属粉末材料を少なく使用するため、コストメリットが出やすくなる、お客様の傾向があります。