Ⅴ- 複雑・高精度形状におけるトラブル防止・コストダウン設計のポイント( 特殊MIM 及びμ-MIM の活用事例)
- 射出成形という製法上、型への充填を行っていきますが、この際バインダとなる樹脂の流動性が非常に重要となります。流動性が不足すると型の細部や端部まで充填が行われず目的とする形状を得ることが難しくなります。
- 目的形状に合わせてバインダとなる樹脂の流動性を調整することで、薄肉や複雑形状の部品を目的通りに得ることができるようになります。
厚肉部品などは流動性を下げることで形状を安定させることができます。薄肉部品は逆に流動性を上げ、隅々まで完全に充填を行うように設定することが重要であり、こういった調整はバインダーの変更により対応します。