バインダの調整変更によるMIM製品の品質向上のポイント①

Ⅴ- 複雑・高精度形状におけるトラブル防止・コストダウン設計のポイント( 特殊MIM 及びμ-MIM の活用事例)

PP-PE系の樹脂は変形や残炭を起こしやすく、品質が安定することが難しいです
一般に用いられるPP-PE系のバインダーは変形や残炭が起こり易くなります。特に銅やチタン等の材質は残炭がおこると焼結(密度)が不完全になり、品質が不安定になります。
PP-PE系の樹脂から変更し、POM系の樹脂をバインダに用いることで変形や残炭の問題を防ぐことができます
POM系のバインダーに変更することで変形や残炭の問題を防ぐことができます。銅やチタン材質のMIM部品の場合は品質安定のためにバインダーの調整を行うことで不良率を下げることができます。

一般にMIMによく用いられるバインダーのPP-PE系樹脂は、変形や残炭の問題が起こりやすく金属材料や製品形状によっては適さないことがあります。こういった場合には、POM系の樹脂にバインダーを変更することで変形や残炭の問題を解決することができます。

肉厚におけるトラブル防止・コストダウン設計のポイント

穴・円筒形状におけるトラブル防止・コストダウン設計のポイント

コーナー形状におけるトラブル防止・コストダウン設計のポイント

ゲート設定におけるトラブル防止・コストダウン設計のポイント

複雑・高精度形状におけるトラブル防止・コストダウン設計のポイント(特殊MIM・μ-MIM®の活用事例)