Ⅴ- 複雑・高精度形状におけるトラブル防止・コストダウン設計のポイント( 特殊MIM 及びμ-MIM®の活用事例)
- ギア部品など表面に高硬度材料、内側に靭性に富んだ材料が必要な部品は、硬質クロムメッキなどの表面処理で加工する必要があります。工程数が必要でコスト面から見ても高くなってしまっています。
- MIMの場合は特殊な工法を用いると、異材質の組み合わせ部品を一体成形で加工することが可能です。特に①材と②材を組み合わせるサンドイッチ構造のような特殊構造を大量に製作する場合はMIMにより大きなコストダウンが可能になります。
特殊な方法のMIMを利用することで異材質から構成される部品を容易に得ることができます。例えば磁性材料と非磁性材料のように、機能上要求される金属の性質が違う場合でも、MIMにより一度に成形することが可能であり、切削加工に比べて大幅なコストダウンを達成できます。