MIM製品における抜き勾配設定のポイント

Ⅳ- ゲート設定におけるトラブル防止・コストダウン設計のポイント

樹脂製品と同じ製品設計を行うと、素材の違いから歩留まりが悪くなってしまいます
MIM 製品の成形では金属粉末の性質上樹脂と同じ設計ではトラブルが起きるケースがあります。上図のように型からの離型の為にテーパーをつける場合、プラスチック部品と同じ角度では抜きの際に歩留まりが悪くなってしまいます。
抜き勾配を樹脂の場合より大きくし、歩留まりを改善可能
MIM 製品の設計の際は樹脂製品よりも抜き勾配を大きく取ることで、離型を容易にして歩留まりを改善することができます。

MIM製品については、抜き勾配を樹脂製品と同じ設計にしてしまうと、型からの離型が困難になってしまいます。そのためMIM製品の設計では樹脂設計よりも抜き勾配の角度を大きくする必要があります。

肉厚におけるトラブル防止・コストダウン設計のポイント

穴・円筒形状におけるトラブル防止・コストダウン設計のポイント

コーナー形状におけるトラブル防止・コストダウン設計のポイント

ゲート設定におけるトラブル防止・コストダウン設計のポイント

複雑・高精度形状におけるトラブル防止・コストダウン設計のポイント(特殊MIM・μ-MIM®の活用事例)