金属射出成形とは

金属射出成形とは

金属射出成形(MIM)とは、プラスチック射出成形と金属粉末冶金を組み合せた複合の製造技術で、ダイキャストやチクソモールディングに代表される金属塊を原料とする金属を溶融した射出成形とは異なります。これらの成形法は金型に金属材料を射出成形し、最終形状の製品を得るという点では類似していますが、MIMは原料に金属微粉末を使用し、これを溶融させず、つなぎを加えて射出成形し、その成形体を脱脂・焼結し、高精度な金属部品を得る技術です。複雑な三次元形状が加工でき、精密機器、電気・通信機器、さらに自動車や医療機器など幅広い分野において応用の可能性があるため、ニーズが拡大している加工方法です。

粉末冶金(金属粉末の焼結を利用)+射出成形(金型による複雑形状、大ロット生産)=金属粉末射出成形(金属部品の成形に両工法を応用)

金属射出成形のプロセス出成形のプロセス

金属射出成形では、基本的に樹脂成形と同じプロセスを経て部品形状の成形が行われます。金型を用いて成形するため、複雑形状であっても一体成形が可能です。最終形状を得るまでのプロセスを以下に記載します。

金属射出成形のプロセス出成形のプロセス