バインダの調整変更によるMIM製品の品質向上のポイント③

Ⅴ- 複雑・高精度形状におけるトラブル防止・コストダウン設計のポイント( 特殊MIM 及びμ-MIM の活用事例)

薄肉円筒:薄肉円筒形状は上部にゲートを設けて充填していくことが多いですが、流動性が不足すると下部まで均一に充填されません,微細・複雑形状:微細や複雑形状部品は流動性が不足すると形状細部まで充填が行われず、目的とする形状を得ることが難しくなります
射出成形という製法上、型への充填を行っていきますが、この際バインダとなる樹脂の流動性が非常に重要となります。流動性が不足すると型の細部や端部まで充填が行われず目的とする形状を得ることが難しくなります。
薄肉円筒:薄肉円筒形状はバインダーの流動性と、形状の安定性が同時に求められる形状です,微細・複雑形状:微細や複雑形状はバインダーが型の細部まで充填されることが必要になります
目的形状に合わせてバインダとなる樹脂の流動性を調整することで、薄肉や複雑形状の部品を目的通りに得ることができるようになります。

厚肉部品などは流動性を下げることで形状を安定させることができます。薄肉部品は逆に流動性を上げ、隅々まで完全に充填を行うように設定することが重要であり、こういった調整はバインダーの変更により対応します。

肉厚におけるトラブル防止・コストダウン設計のポイント

穴・円筒形状におけるトラブル防止・コストダウン設計のポイント

コーナー形状におけるトラブル防止・コストダウン設計のポイント

ゲート設定におけるトラブル防止・コストダウン設計のポイント

複雑・高精度形状におけるトラブル防止・コストダウン設計のポイント(特殊MIM・μ-MIM®の活用事例)